万年筆

【レビュー】パイロット ペンサンブル ロールファスナーペンケース3本差

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武器を忍ばせるツールロールのようなペンケース

お気に入りの万年筆を手に入れた時、次に欲しくなる「ペンケース」。

ロールペンケース、ファスナーペンケース、フラップペンケースなど、じつにたくさんの種類があるが、今回選んだのはパイロットのペンサンブル ロールファスナーペンケース3本差だ。

まるで、映画の中で殺し屋が武器を隠しているような、あるいはバイク乗りが使い込まれた工具を仕舞い込んでいるような、ゾクゾクとする「プロのための道具感」を見事に突いているペンケースである。

その使い心地は、果たして…。

【素材】
手に吸い付くような「キップレザー」の質感が絶妙

まずは素材から見ていく。
ペンサンブルを手に取ってまず驚いたのは、その圧倒的な柔らかさだ。
新品なのに硬さがなく、まるで長年使い込んだかのように指先に馴染む。これは素材によるもので、外側の素材は生後6ヶ月から2年未満の牛から取れる「キップレザー」。きめが細かく、しっとりとした手触りは繊細さとタフさのバランスが絶妙で、他の安価なレザーケースとは一線を画している。
内装も革製。こちらは滑らかなピッグスウェードを使用しており、デリケートな万年筆の軸を守ってくれる安心感がある。
外装・内装、ケースを巻く紐も革を使用しているのは嬉しい。

新品なのに使い込まれたような感じが魅力
どう、このスタイリング!わかる方にはわかると思うが、個人的にはこれだけでワクワクする
万年筆を入れてみるとこんな感じ。3本差のポケット内部は、滑りの良いシャンタン生地。万年筆の出し入れがスムーズ。
3本挿ポケットについているはフラップは同じピッグスウェード製。長さもちょうどよく、万年筆が全て隠れる

【機能】
大の特徴は、「ファスナー式ポケット付き」

次に機能面を見ていく。
その名の通り、まず万年筆を収納するためのスペースとして、独立した3つのポケットがある。入り口にはもちろん革製のフラップがついているため、万年筆全体を守ることができそうだ。

このペンケースの最大の特徴が、万年筆が収納できるスペースを持つファスナー式ポケットが付いていることだ。さらに、このファスナー式ポケットの上下にも、小物を入れられる収納スペースが設けられている。

内装の素材はここもピッグスウェード。ファスナーは安心と信頼のYKKだ。

ロールファスナーペンケース3本差の魅力の一つが、このファスナー式ポケット
ファスナー式ポケットの下のスペース
ファスナー式ポケットの上部スペース
ファスナー式ポケットの内部
ファスナー式ポケットにセーラーのプロフェッショナルギアを入れてみたが、ゆとりがある
ファスナー式ポケットには、太さにもよるが筆記具なら2本くらいまで入れられる。デルタDVとセーラーのプロフィット21が少しゆとりを持って入った

【サイズ】
大きすぎず、小さすぎず、バランスの良い大きさ

サイズはごく一般的。大きすぎず、小さすぎず、バランスがいい。3本差のポケット部分のスペースはほぼ同じ大きさに感じられる。サイズでは明確ではないが、セーラーのプロギア、プロフィット21、カスタムヘリテイジ912、そしてデルタDVなどの万年筆は収納することができた。

<パイロット ペンサンブル ロールファスナーペンケース3本差の概要>
サイズ、重量、カラーは次の通り。
大きさ:85×170×30mm
重量:79g
カラー:ブラック、ダークブラウン、ブラウン

デルタDV、プロフィット21、プロフェッショナルギアを入れたところ
上部の厚み。キャップがある分厚みが出る
下部の厚みはこれくらい

【感想】
ロールを紐解くたびにワクワク・ゾクゾクしてくる

ここからは実際に使用した感想を話していく。
今回このペンケースを選んだのは、次の4つの理由だ。

1. 万年筆を3本収納できる
2. ロールタイプであり、かつファスナー式ポケットが格好いい
3. 革製である
4. リーズナブルである

何より2の「ロールタイプであり、かつファスナー式ポケットが格好いい」が一番重要だった。
前述した通り、まるで映画の中の殺し屋が武器を忍ばせている、もしくはバイクの工具を入れてくツールロールのようなデザインが、かなり気に入っていた。万年筆を取り出すためにロールを紐解くたびにワクワク・ゾクゾクしている。

加えて、ファスナー式ポケットである。
この何かを隠し持てるスペース付きというのがいい。実際にはあえて入れないという選択もあるが、USBメモリやクリップ、メモパッド、付箋、コンバーターや替えのカートリッジ、場合によりエース級の万年筆を隠し入れておけるという点は嬉しくなってくる。

ただし、15cm定規はファスナーポケット内に入らなかった。
ポケット上部のスペースにはギリギリ入れることができたが、かなりパツパツ。金属の定規だと内装に傷がつきそうだった。

思案した結果、このファスナー式ポケットスペースにはカートリッジを収納することにした。これでインクが切れた時も安心である。
ちなみに、これだけのペンケースにも関わらず、かなりお安い点も魅力だと思う。

肝心の使い心地は、「すごく感動した!」と言うほど大袈裟ではないものの、使い勝手はとても素晴らしいと思う。

ロールペンケースながら3本差、かつファスナー式ポケット付きのため、ロールする(巻く)というより、折りたたむ感じだ
折り畳んだ後はこんな感じ。秘密の道具が入っているようで、とても格好いい
ファスナー式ポケットの上下スペース、ポケット部分にはカートリッジケースがゆとりを持って入れられる
15㎝のアルミ製定規。ファスナー式ポケットの上部スペースには入れられるが、革が伸びそうなので私はいれないと思う
あえてこのような使い方はしないが、場合によりペントレイにすることもできる

【最後に】
購入前に考慮すべき点について

実際に使用してみたら、かなり上から目線で恐縮だが、非常に完成度の高い満足できる商品だと思った。他の人におすすめできるかと言われたら、できると答える。

ただし、最後に注意点を挙げておく。
このペンケースはレザーが柔らかいため、外からの強い圧力(カバンの中で重いものに潰される等)には強くはないと思う。
あと、万年筆をしまう際や取り出す際に紐を解かなくてはいけない、という手間もある。

ただ、剛性を求めるならハードケースタイプにすればいいが、大切な万年筆を包み込むこの柔らかさはペンサンブルの本質だと思うし、万年筆を取り出すために紐を解いていく手間は、ワクワク感というロールペンケースならではの醍醐味だと、私は思っている。

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