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仕事だけじゃない。万年筆が溶け込む私の日常
仕事では黒と赤のボールペンが欠かせないが、毎朝のモーニングページをはじめ、仕事中のアイデア出し、打ち合わせメモ、ジャーナリング、宅配便を受け取るとき(ハンコではなくサインしている)、申込書類各種(ボールペンでという指定がなければ)、仕事中の逃避録(気分転換に書く雑文のことを個人的にそう言っています)など、日常で文字を書くほぼすべてのシーンで万年筆を使っている。
メインで使っている万年筆は、家やオフィス用の「DELTA DV(F)」と、外出用のセーラー万年筆「プロフェッショナルギア(MF)(以下プロギア)」の2つのモデル。DELTA DVにはペリカンのエーデルシュタインの「TOPAZ」を入れて、プロギアには顔料インクの「極黒(きわぐろ)」を入れている。


ほかに「カヴェコ」、「パーカー」、「レシーフ」の万年筆も持っているが、じつはほとんど使っていない。つまり、DELTAとプロギア、この2つだけあればいいということかもしれないが、ほかにも欲しい万年筆はある。
欲しい気持ちと「使わないペン」問題
ただ、その万年筆を手に入れたとして、ちょっと気になることがある。それは、一体いつどの場面でどの万年筆を使うのだろうということ。想像してみたが、極めて悩ましいこととなった。
同じペンばかり使う私の「お気に入り一択」な性分
近年「カヴェコ」の万年筆を手に入れた時は「カヴェコ」しか使わなかった。その後、「プロギア」を手に入れると、書きやすく書き味が好みなので「プロギア」しか使わなくなった。そして、念願であり、一番のお気に入りである「DELTA DV」を手にしてからは、外出時以外は「DELTA DV」しか使っていない。
どうやら私は一番のお気に入りを使い続けたい質のようだ。
考えてみると、万年筆に限らずその傾向がある。手帳にしても、釣り竿にしても、ノートにしても、みんなそう。お気に入りしか使っていない。万年筆を何本も持っていても、「今日はこれを使おう!」とか「このノートにはこれだな」とか、使い分けることはほぼないと思われる。
そうなると、新たな万年筆を手に入れたとて(はじめは使うはずだが)、しばらくすると結局、使わなくなるのではないか。もしくはお気に入りのDELTAを使わなくなるのだろうか(そんな馬鹿な!)
シンプルに「コレクションである」と言えればいいのだが、それはそれでなんとなく言い切れないモヤモヤがある。コレクションというよりも、使わないものがそこにあるという感覚になってしまう…はっ!いま気がついたが、もしかすると私はコレクターではないのかもしれない。このモヤモヤは、積極的に万年筆を集め、愛でる楽しみも持っているコレクターではない、という一方で、もしかすると単に「使わないモノを多く持っているただ人」なのかもしれないという、ダメな人みたいな感じが原因なのだろうか。
物欲はあるのに、それを使いこなす能力と性分が追いついていかないダメな人という、かなり残念な事態なのである。
この残念を解決する突破口がこれだ
しかし、どうしても欲しい万年筆がある。そして、全て使いたい!
そこで、仕事の時間を割いてまで熟考した末、ひとつの答えに辿り着いた。それは、いままであまり明確な理由もなく頑にしがみついていた、仕事のボールペンを万年筆に持ち替えればいいということだ。
これなら万年筆を使い分けることなく、しっかりと役割を持って、少なくともあと2本は所持できるようになるはずだ。
しかも、欲しい万年筆もあと2本なのだ。
試してみた!そして、私の妄想?未来の万年筆ラインナップが決まった
早速、試しにボールペンから万年筆に持ち替えてみた。
外出用として使用している「プロフェッショナルギア」に、仕事で頻繁に使用する赤インクを入れて使ってみたのだが、どうやら問題はなさそうだった。
というわけで、欲しい万年筆はまだ手にいれていないが、入手したと仮定して、今後のラインナップを考えた。
「私の未来の万年筆ラインナップ」がこれだ。
パーソナル用:セーラー万年筆 エボナイト彫刻万年筆 夜風(欲しい万年筆)
外出用:モンブラン マイスターシュテュック149(欲しい万年筆)
仕事用(黒):DELTA DV
仕事用(赤):セーラー万年筆プロフェッショナルギア
(欲しい万年筆)セーラー万年筆 エボナイト彫刻万年筆 夜風。字幅はMがいいかな
(欲しい万年筆)モンブラン マイスターシュテュック149。字幅はBにしたい
所持数じゃない、自分らしい『好き』の形があってもいいじゃないか
かなり贅沢なラインナップである。モンブランは分不相応な感じがするが、年相応な感じもするのでいいのではないだろうか。パーソナル用の夜風と仕事用のDELTAは入れ替えて使うのもいいかもしれない。
うん、これはなかなかいい感じではなかろうか。もちろん買えればだけどね。欲しいと買えるは全く違う話なのである。
これで私が所有する万年筆は全部で7本である(いや、まだだけどね…)。もしかすると、これ以上増えることはないかもしれない。万年筆好きの方の中には100本以上所有している人もいるというのになんとも寂しい感じだが、性分的に仕方がない。
これでも万年筆好きを名乗っていいのかちょっと不安になってしまうが、しかし、万年筆好きというのは所持数だけではなく、好きな万年筆を使い続けることも、立派な万年筆好きであるはずだ。
うん、だからこれからもお気に入りの万年筆をどんどん使っていこうと思うのだ。