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2026年1月6日。セーラー万年筆の『プロフィット21 スターリングシルバー925』を購入した。
このたび、2026年1月6日。セーラー万年筆の『プロフィット21 スターリングシルバー925』を購入した。きっかけは、しばらく前から公式HPに掲載されていた【在庫が無くなり次第販売終了】という告知である。
以前、今後購入したい万年筆の一本としてセーラー万年筆の『夜風」を考えていると書いたが(詳細はこちら)、最近、気持ちが変わっていたのだ。その矢先に終売告知が出たため、もしかすると今後も同じようなモデルが登場するかもしれないが、未来はわからないので購入することにしたのだった。
果たして、購入した『プロフィット21 スターリングシルバー925』は、世界が認めた21金の大型ペン先による書き味はもちろん、シルバーボディの輝き、ずっしりとした重さ、そしてオーセンティックなデザインなど、すべて大満足できるものだった。
欠点は、見当たらない。
もともと購入しようとしていたエボナイトボディの『夜風』より高価な買い物となったが、後悔はない。購入して本当に良かったと思える一本だ。
『夜風』も諦めたわけではないが、『プロフィット21 スターリングシルバー925』にしたのには、もちろん理由があった。
それは、単純に『スターリングシルバー』という物質の文化的な価値や抗いがたい資産的な輝きに惹かれたからだ。
しかし、不思議なことに一旦文字を書き始めるとそんな欲望は頭を離れ、静かでゆったりとした時間が楽しくなる。これこそ『プロフィット21 スターリングシルバー925』の、いや万年筆の持つ価値なのかもしれない。
万年筆はIT全盛の現代において、全く効率的でもなく、また合理的でもない。それにもかかわらず、ペン先に刻まれた精緻な彫り模様やボディの素材、装飾、クリップの造形など、万年筆本来の「書く」という機能を超越した、無駄とも思えるほどのデザインに包まれているモデルが多々ある。
今回購入した万年筆だってそうだ。銀のボディでなければならない理由はない。しかし、それでも銀にしたのだ。装飾するのだ。
これは「タイパ」や「最適化」を正解とする現代が見過ごしがちな、「情緒」や「感性」などの要素を伝えているに違いない。
SNSを見ては自分の好きなことなのに人と比べては「ここまでは無理だ」と諦めたり、この環境が当たり前になり、過度な幸せを追い求めたりすることもある。
でも、間違えたら斜線で訂正し、インクがなくなれば手を汚しながら吸引する。今回購入した銀の万年筆ならば、時間が経てば硫化という化学反応による黒ずみも手入れをすれば再び輝きを取り戻すことができるなど、手間のかかる万年筆で文字を書いている時は、心静かで精神的に豊かな時間を過ごしているように感じている。
現代社会の不正解を生きるのも、悪くはない。




