「見終わった」というより、「見届けた」感で胸がいっぱいになった『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
8月13日から『アマゾンプライムビデオ』で独占配信されている映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。『序』『破』『Q』もきちんと観ていない私ですが、大のエヴァファン(具体的には使徒ファン)である息子に触発され、話題に乗っかりさっそく視聴してみました。
ネタバレはありませんので、安心してご一読ください。
結論から言うと、良かったです。
それまでのストーリーは薄ぼんやりと知っている程度のにわかファン(ファンとすら言えませんが)の私でも十分楽しめました。「第3村」での日常を描いたシーンはジブリ映画のような美しさがあり、個人的には戦闘シーンより心に残りました。
最後は「見終わった」というより、「見届けた」感で胸がいっぱいに。エンドロールを見ながら感慨にふけってしまいました。
今回『アマゾンプライムビデオ』で良かったのが、日本語字幕付きで視聴できたことです。たびたび登場する難しいエヴァ専門用語を字幕で見ることで、たとえ意味がよくわからずとも一旦「うむ」と視覚的に理解することができます。
私は、普段から難しい用語や人名が多い歴史ドラマなども、テレビでは日本語字幕付きで見ています。劇場だと日本語の映画で日本語字幕付きというのはあまりないと思いますので、これは「イイね!」となりました。
『シン・エヴァ』を視聴したところ、『アマゾンプライムビデオ』のトップページに庵野監督関連の作品がラインナップされるようになりました。その中にはまだ観ていない『シン・ゴジラ』が。
一日に2本の映画を観るのは時間的にも体力的にもちょっと厳しいので、日を改めて観ることにしました。
考えさせられる『シン・ゴジラ』。まだ観ていない人にはぜひ観ていただきたい作品です。
翌日、ポテチと飲み物を用意して家族で『シン・ゴジラ』鑑賞です。私はこれまでもゴジラの映画はいくつか観ています。今回も「そのつもり」でポテチ片手にのんびり楽しむつもりでした。
しかし、いい意味で裏切られましたよ。すごいです、庵野監督。エヴァは私の中ではファンタジー、SF、何というかあくまで「非現実世界のお話」という感じでした。しかしこの『シン・ゴジラ』、リアリティに溢れています。
「ゴジラがこの世界に現れる」というのは、正直言って非現実的です。でも「ゴジラ的なもの」は私たちの生きる現代社会に嫌というほどいる(ある)のではないか? その「ゴジラ的なもの」が目の前に現れた時、人はどうするのか……?
「まさかね」「あり得ないでしょ」と思っていることが起こる衝撃。コロナ禍の今、特に考えさせられる映画です。まだ観ていない人にはぜひ観ていただきたい作品です。
ちなみに、『シン・ゴジラ』は字幕付きでは観られませんでした。正直セリフが早口で聞き取れないところが多かったので、これは『アマゾンプライムビデオ』の残念ポイントでした。ぜひ次は字幕付きで観たいところです。
今回は庵野秀明監督の映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『シン・ゴジラ』の感想でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
(fujicco)