ウイスキー

楽しみにしていたアイラのシングルモルト「アードベックTEN」を飲みました。

2021年8月15日

味わいと香りが特徴的。クセになるアイラのウイスキー。

初めて飲んだウイスキーは、サントリーのオールド。
初めて「これはなんだ!?」と思ったウイスキーは、アイラのボウモアでした。

ボウモアはウイスキー好きなら知らない人はいないアイラ島のシングルモルトのひとつで、「アイラの女王」の異名をとるウイスキーです。ボウモアを飲んだのはかなり以前のことで、その時はそんなことはまったく知らず、

「煙臭くて、なんでこんなに磯の香りがするんだろう」
と思いました。

でも、それが嫌だったかといえばまったくそうではなく、飲み進めるうちにすっかり虜になりました。
後に読んだ村上春樹さんの「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら」の中で書かれていた通りです。(ちなみに、この本を読むととってもアイラのウイスキーが飲みたくなります)

以来、自分の中でアイラのウイスキーは自分の中でちょっと特別な存在になり、近年、ウイスキー熱が高まってきていろいろなウイスキーを飲み始めると、アイラのウイスキーもいろいろと試してみたくなりました。

アイラ島の蒸留所は全部で9つ。ピートの強烈なタイプからそうでないタイプまで様々あります。ボウモアとラフロイグは飲んだことがあったので、アイラのウイスキーの中でも一番荒々しいと言われているアードベックのスタンダート「TEN(10年)」を飲んでみました。

 

とってもスモーキーで思いっきり正露丸の香りがするアードベック。

アードベックTEN(10年)の色は思っていたほど濃い色ではなく、すっきり爽やかそうな淡い金色です。
しかし、その色とは裏腹に香りは強烈!

一緒に飲んだ妻の感想は
「これ正露丸だねっ!」

そう、アードベックはスモーキーと表現される強い煙のような香りと、日本人にはお馴染みの正露丸の香りがするウイスキーです。

この香りはピートの香りなのですが、気になったのでちょっと調べてみたら、じつは正露丸も同じような成分を使用していました。

ウイスキー作りにおけるピートは、麦芽を乾燥させるときに野草や水生植物などが炭化した石炭「泥炭」を使用することでその香りがつきます。

一方、正露丸はブナやマツなどの原木が炭化させる時にでる煙を冷却し、液化した木(もく)クレオソートと言われるものを成分として使用しています。

厳密には異なるものですが、自然の植物の炭化したものを使用しているため、似たような香りになるのではないかと思いました。

 

ゆったりと贅沢な時を楽しみたい時によく似合うウイスキー。アイラのアードベック。

アードベックTENは、飲み始めはちょっとピリッとしつつ、喉越しはすっきりと爽やか。深みも感じる味わいです。

そして強烈なスモーキー&正露丸の香りなので、濃い味にしたステーキと一緒に飲んだらとってもおいしかったです。絶妙にマッチします。

 

以前、ラフロイグを飲んだ時は牡蠣のオイル漬けを合わせましたが、とても美味しかったので、今年の冬は牡蠣のオイル漬けでアードベックを楽しもうと思います。

 

アードベックを飲んだ感想としては、香りや味わいが濃いため、飲みつづけるより大きめのウイスキーグラスにダブルくらいの量を注いでゆっくり飲む。特別な時間を過ごす、ちょっと贅沢なウイスキーだと思いました。
(yocchan

 

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